
親御さんへ新築購入の報告をする際の注意点とは?

現代の家づくりにおいて、若い世代での家づくりが増えております。その中で親御さんに家づくりの相談される方もたくさんいらっしゃいます。その際に『家づくりを親に反対されてしまったのですが、、、』となるケースをしばしばお見かけします。親御さんとしては子どものためを思ってのことでしょうが、せっかく前向きに進めていたお家づくりの計画が途中でくじかれてしまい、お気持ちも落ち込んでしまうかも思います。もし新築住宅の購入を親御さんに反対されてしまったらどうしたらいいか、事例を出しながら対処法などをお伝えしたいと思います。是非ご参考にしてみてください。

新築住宅を建てると報告した時に親が反対するケースとは?
そもそも『家を建てる』と報告して親御さんから反対される時、どのような事が反対されるケースとしてあるのか?よくあるパターンは次の3つです。
1:『こんなご時世だからやめなさい』
コロナ禍を受けて、こういった理由で反対されることが増えています。
感染拡大の影響で社会全体が変わっていく中、仕事を失った人もいるし、収入が下がった人もいます。親御さんとしてはやっぱり心配されて言われている部分かと思います。
『今じゃないでしょ』と言われて困っているというお客様は多いです。
2:『ローンをちゃんと返せるの?』
現在50代以上の親御さんが新築住宅を建てた頃は、金利がものすごく高い時代でした。
だからこそ、新築住宅を建てるのにローンを組むと、35年後の総支払額は借入額の2倍近くで、月々の返済も高額だったことから、家計に過度な負担がかかると考えて反対している事が多いです。ですが、現在の金利は1%弱と史上最低といっていいほど。金利の面では家計への負担は小さいタイミングと言えます。
3:『実家の近くに建てればいいのに』
子供にそばにいてほしいという思いから、家を建てる場所を理由に反対する親御さんもいらっしゃいます、また、『実家(あるいは祖父母の家)に土地があるから、いずれそこに建てたらいい。今急いで建てる必要はない』と提案されるケースもあります。ただこのケースだと『いずれ』と言われてもいつになるかわかりませんし、相続も絡んでくるので結局自分たちで土地を探して建てるという結末が多いように思います。
■では解決策として何があるのか?
上記で事例としていくつかあげさせて頂きましたが、解決策としてどうすれば良いのか
気になるかと思います。そこで対処法をいくつかお伝えさせて頂きたいと思います。是非ご参考にしてみてください。
1:『今』家が欲しい理由を説明する。
コロナ渦で不安定な景気とはいえ、住宅業界はかえって新築の需要が高まっています。むしろコロナ禍だからこそ『テレワーク用のスペースが欲しい』『家を家族が安心して過ごせる場所にしたい』といった明確な理由で住宅購入を決める方が増えているのです。失業の心配はコロナ禍でなくてもあるものだと思いますし、業績の好不調は親御さんよりも働いているお客様ご自身のほうがよくわかっているはず。その上でご自身が『大丈夫』と判断できるのであれば、親御さんの反対意見より強い意志をもって説得できると思います。
2:『金利が低い今が返済の負担も小さい』
先程も少しお伝えさせて頂いた通り、親世代とは住宅ローン金利の感覚に大きなギャップがあります。金利の面では、返済負担が小さいタイミングであることを説明してみましょう。
具体的な月々の返済額を出し、新築購入から完済までのシミュレーションを用いて説明するのもおすすめ。実際の数字を基にお話しすれば納得してもらえるケースもあります。
3:『どこどこなら今まで通り会えるよ』
土地探しは『現在お互いに行き来している頻度』によっても変わってきます。頻繁に行ったり来たりしているのであれば実家の近くのほうが便利と言えますが、月に1回あるかないかというくらいの頻度なら『車で移動できる範囲で』と考えてよさそうです。また、親御さん側が頻繁に訪ねて来るなら最寄りの公共交通機関が近いところ、そんなに頻繫に訪ねて来るわけじゃないから駅からタクシーでもいいのでは?といった、立地や交通手段も考慮すると本当にケースバイケースです。
結局、一番大切なのはご自身の『今、家を建てたい』という強い意志と明確な理由です。親御さんもたいていは子どもが心配で反対していることが多いので、自分の意志と理由がちゃんと伝われば『そんなにしっかり考えているなら』と、賛成に回ってくれるのではないでしょうか。

新築購入の報告のタイミング&親に反対されないための事前準備は?
親御さんへの新築購入の報告をスムーズに進めるためには、タイミングがとても重要になり、結論として『早めにご相談する』ことがおすすめです。親御さんに反対されるという前提であれば、まず納得してもらえるまでに時間がかかりますまた、『ある程度お家づくりのイメージが固まってあとは進めるだけ』となったタイミングや商談が進んでから親御さんに話して反対されてしまうと、結果としてトラブルになってしまったり、破談となったりすることもあります。それでは、お客様ご自身の気持ちが下がってしまうことや、お客様が楽しみにされていたお家づくりの計画が途中でくじかれてしまうのが一番悲しいです。ですから、『家を建てようかな』と思った時点ですぐに報告するのがベストなタイミングです。報告の際には先程お伝えさせて頂きました3つのパターンを想定して、ライフステージのイメージや資金計画の数字、土地選びの条件なりを用意していくと良いかと思います。
さいごに
今回は親御さんへ新築購入の報告をする際の注意点などをお伝えさせて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?反対の理由としてよく挙がるのが、コロナ禍の不安定な景気、住宅ローン返済に対する不安、物理的距離が離れることへの抵抗という3つです。こういった反対意見には、1つ1つ丁寧に説明して不安や心配を取り除いてあげることが大事です。今後のライフステージのイメージや土地選びの条件を共有して、住宅ローン返済のための資金計画、ご自身のお仕事の業界事情、今後も実家と行き来する頻度は変わらないことなどを説明しましょう。それらを理解してもらうためには、数字などがわかる資料も準備しておけば説得力が増します。また、新築購入の報告のタイミングは早いほうがいいです。お客様ご自身のモチベーションが下がってしまうことや、お客様が楽しみにされていたお家づくりの計画が途中でくじかれてしまうのがもったいないです。楽しい家づくりを思いっきり楽しんで頂くためにも事前にご相談していく事が必要になります。何より、『今、家が欲しい』という強い意志と明確な理由をもって親御さんと向き合ってください。少しでもご不安がある時は住宅会社へ相談して一緒にじっくり作戦会議をしてみるのもいいでしょう。 より良い家づくりをしていってください。
